一方人でも、前向きコホート試験で、ARBを使用している高齢者は、ほかの心血管疾患治療薬やACE阻害薬の使用者に比べ、アルツハイマー病(AD)と認知症の発症・進行のリスクが低いことが報告されています(BMJ誌電子版、2010年1月12日)。約80万人を対象とした研究で、既にADと診断されていた患者は1万2574人で、476人がARB、3227人がACE阻害剤、8871人が他の薬を使用していました。
上記の情報の完全な整合性はありませんが、血圧制御において重要な役割を演じているアンジオテンシンが、ADにも関与しているというのは大変興味深い知見であり、今後のAD治療に役立ってくるのを願っています。
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